駐英中国大使「間違った判断」 英のファーウェイ排除で

ファーウェイ
中国・台湾
モバイル・5G
2020/7/15 5:14 (2020/7/15 5:59更新)
保存
共有
印刷
その他

【ロンドン=佐竹実】中国の劉暁明・駐英大使は14日、英政府が次世代通信規格「5G」から中国の通信機器最大手華為技術(ファーウェイ)の製品を排除することを決めたことを受け、「残念で間違った判断だ」と批判した。「英国が外国企業に開かれた公平なビジネス環境を提供できるのか疑問だ」と指摘した。

劉氏はツイッターで見解を示した。英政府の今回の決定で、中国とのビジネス全般に影響が出る可能性がある。劉氏は6日の記者会見で「英国が中国を敵国と見なすならば、(その)結果を受け入れる必要がある」と主張していた。

英政府は14日、2027年までにファーウェイの製品を5Gの通信網から排除すると決めた。従来は周辺機器の35%に限って容認してきたが、米国が5月に同社への追加制裁を決めたことを受けて方針転換した。21年以降はファーウェイの製品の新規購入も禁止し、法制化を目指す。

ダウデン英デジタル・文化相は同日の議会で、ファーウェイ排除について「米国の追加制裁が決定的だった。ファーウェイの供給網が不確実になり、セキュリティーの安全性を保つことが難しくなった」と説明した。中国が香港国家安全維持法を施行したことで、旧宗主国として中国に対して厳しい態度を取らざるを得なくなった面もある。

ファーウェイの英国法人は14日の声明で、米国による規制がセキュリティーに影響を及ぼすことはないと主張した。「残念ながら我々の英国での将来は政治問題化してしまった。これはセキュリティーの問題でなく、米国の貿易政策の問題だ」と指摘した。

英政府の決定を受け、英国の通信会社はすでに使っているファーウェイ製品を他社のものに取り換える必要がある。完全排除により、通信会社には20億ポンド(約2700億円)のコスト増で、5Gの商用化が2~3年遅れると英政府は試算する。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]