日経商品指数17種

(1970年平均=100)
8月5日 140.558 -0.132

[PR]

商品ニュース

アラムコが下流事業を再編 アジア市場取り込みねらう

中東・アフリカ
2020/7/15 1:32
保存
共有
印刷
その他

【ドバイ=岐部秀光】サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコは14日、石油精製や化学など下流部門の事業の大がかりな再編に着手すると発表した。6月に国内の石油化学大手サウジアラビア基礎産業公社(SABIC)の買収手続きを終えた。石油の上流から下流まで支配する統合企業として脱皮をめざす。

サウジ東部ラスタヌラの石油輸出ターミナル=ロイター

アラムコは成長戦略を強化する。下流の事業を(1)精製やトレーディングなどの燃料(2)石油化学(3)電力(4)パイプライン――の4つのユニットに再編すると説明した。声明は「全体のビジネス構造を維持する一方、アラムコの既存資産の効率性を高める」と指摘した。

SABIC買収には691億ドル(約7兆4000億円)を投じた。

世界で脱炭素の流れが加速するなか、欧米メジャーは下流部門もふくめた石油関連事業の売却や整理に動いている。一方、圧倒的に低い生産コストを武器とするアラムコは、成長が見込まれるアジアの製油事業や石化製品の市場を一気に取り込もうとしている。

企業としてのアラムコの付加価値を高め、海外市場での株式上場を実現させたいサウジ政府の思惑もありそうだ。

サウジ側が主張する「2兆ドル以上」というアラムコの企業価値は「過大評価」との見方が市場で根強い。アラムコの新規株式公開(IPO)は国内市場で19年12月に実現したが、規模を大幅に縮小した結果だった。

石油に頼らない国づくりをめざすサウジは、改革の資金としてアラムコ株の販売収入をあてにしている。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップマーケットトップ

読まれたコラム