米デルタ航空の4~6月期、最終赤字6100億円 旅客蒸発で

2020/7/14 23:07 (2020/7/15 0:50更新)
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【ニューヨーク=大島有美子】米航空大手のデルタ航空が14日発表した2020年4~6月期決算は、最終損益が57億ドル(約6100億円)の赤字(前年同期は14億ドルの黒字)だった。新型コロナウイルスの感染拡大で旅客収入が激減し、収益を圧迫した。赤字幅は約12年ぶりの大きさとなった。

デルタの4~6月は旅客収入が激減した(4月、米ソルトレークシティー)=ロイター

売上高は前年同期比88%減の14億ドルで、特に主力の旅客収入は同94%減の6億7800万ドルとなった。路線の内訳を見ると米国の国内線は93%減、国際線では欧州向けなど大西洋が97%減、アジアなど太平洋が95%減まで落ち込んだ。貨物便の収入は42%減だった。

従業員の自主退職などに伴う人件費減や、原油価格の下落と運航便数の減少で費用は前年同期比で40%減った。6月の1日当たりの現金流出額は2700万ドルと、3月下旬時点と比べ7割減に抑えた。20年末までに流出ゼロを目指す。

エド・バスティアン最高経営責任者(CEO)は、今後の航空需要について「持続的な回復には2年以上かかるだろう」と述べ、低迷が長期化する見通しを示した。早期退職の募集をかけたところ、19年末時点の全従業員(9万1000人)の2割に相当する1万7000人が自主的な離職を申し出たと明らかにした。保有機体も今年中に100機超を引退させる。

資金繰りにおいては米政府による補助金や融資、起債など金融市場における資金調達を通じ、6月末時点で157億ドルの流動性を確保した。米財務省が基本合意したと公表している流動性確保のための政府融資については「46億ドルの融資を申し込める権利がある」としつつ、まだ最終的に利用するかは決めていないとした。

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