長雨12日間、西日本豪雨超え 広島で土砂崩れ1人死亡

2020/7/14 19:45 (2020/7/15 6:15更新)
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広島県東広島市河内町の住宅に土砂が流れ込んだ現場(14日)=共同通信社ヘリから

広島県東広島市河内町の住宅に土砂が流れ込んだ現場(14日)=共同通信社ヘリから

活発な梅雨前線による豪雨で14日、広島県で土砂崩れが発生して1人が死亡、1人が行方不明になり、島根県で河川が氾濫するなど被害が広がった。日本付近に居座った前線が7月初めから各地で記録的な大雨をもたらしており、異例の長雨は11日間に及んだ西日本豪雨(2018年)を超える12日間となった。

東日本では15日にかけて大雨の恐れがあり、気象庁は厳重な警戒を呼び掛けた。

政府は14日の閣議で今回の豪雨を「特定非常災害」に指定。行政上の特例措置を適用し、被災者の生活再建を急ぐ。

今回の豪雨でこれまでに熊本で64人が亡くなったほか、福岡、長崎、大分で計5人が死亡した。14日に鹿児島県南さつま市、大分市の川で男性の遺体が見つかり、県警が身元の確認をしている。九州以外でも犠牲者が出ており、広島のほか、この日は大分市の川で男性の遺体が発見され、豪雨による死者は全国で計74人となった。九州では熊本県で64人が亡くなるなど特に被害が大きく、14日は鹿児島県南さつま市の川で男性の遺体が見つかり、県警が身元を確認している。

広島県東広島市河内町宇山では14日午前6時ごろ、住宅の裏山が崩れた。市によると、住人の親子2人が巻き込まれ、男性1人の死亡が確認された。

島根県では江の川が氾濫した。江津市など1市3町は一時約5500世帯約1万1千人に避難の指示や勧告を出した。

気象庁によると、4日未明、熊本、鹿児島両県に大雨の特別警報が出た。球磨川が氾濫し、甚大な被害が生じた。梅雨前線は、その後も日本付近に沿うように停滞。3日の降り始めから14日までの総降水量は九州を中心に千ミリを超える所が相次いでおり、災害への懸念が高まっている。

前線はいったん西日本から東日本に抜ける見込みだが、低気圧が日本海から北陸に接近する。東日本は15日、上空に寒気が流れ込んで大気の状態が安定せず、局地的に激しい雨が降りそうだ。東北や北陸は15日午後6時までの24時間に多い地域で80ミリの雨が予想されている。

東日本と西日本では今後も曇りや雨の日が多い見込みで、19日ごろにかけて前線の活動によっては大雨になる恐れがある。

総務省消防庁によると、14日午後2時までに家屋被害は東北から九州の24県で計1万4842件となっている。

国土交通省は同日、河川の氾濫が15県の計106河川に拡大したと発表。土砂災害は29府県で計379件になった。〔共同〕

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