トヨタ社員遺族が賠償請求 「過労とパワハラで自殺」

2020/7/14 16:32
保存
共有
印刷
その他

トヨタ自動車の男性社員(当時40)が2010年に自殺したのは過重な業務と上司のパワーハラスメントが原因として、愛知県豊田市に住む男性の妻(49)と長女(19)が14日、同社に計約1億2300万円の損害賠償を求め名古屋地裁に提訴した。

妻は自殺を労災と認めなかった豊田労働基準監督署(同市)の処分取り消しを国に求める訴訟を15年7月に起こしており、29日に判決が言い渡される予定。

訴状などによると、男性は1990年にトヨタに入社し、車体生産ラインの設計などに従事していた。08年のリーマン・ショックで人員削減や残業規制が行われ、男性の労働負荷は高まったが、上司から支援は得られず、大声で怒鳴られるなどのパワハラを受けた。

男性は09年秋ごろから不眠症状などを訴え、うつ病を発症。10年1月に豊田市内の雑木林で首をつって自殺した。

遺族は「会社は(男性の)業務負担や職場環境について配慮せず放置しており、安全配慮義務に違反した」と主張している。

妻は労災補償を求めたが、豊田労基署は12年、「業務の心理的負荷が有力な原因とはいえない」として不支給を決めた。〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]