ファーウェイ1~6月期増収、中国市場の回復追い風

ファーウェイ
アジアBiz
2020/7/14 15:58
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【広州=川上尚志】中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)の業績が堅調だ。13日発表した2020年1~6月期の売上高は前年同期比13%増の4540億元(約7兆円)だった。新型コロナウイルス問題から回復しつつある中国市場に支えられた。ただ海外では同社通信機器の排除の動きが広がり、先行き不透明感が強まっている。

ファーウェイの1~6月期の売上高は前年同期比13%増で増収を確保した=ロイター

1~6月期の増収率は19年1~6月期(23%)を下回ったが、20年1~3月期(1%)から大きく改善した。けん引したのは、後半の4~6月期の実績だ。ファーウェイは同期の売上高を開示していないが、増収率は23%に達したもようだ。

1~3月期は中国で新型コロナの感染拡大が深刻で、主力のスマートフォンや通信会社向けの通信機器の出荷に打撃を受けた。4~6月期には新型コロナ問題がやや落ち着き、中国経済がいち早い再開へ動き出したことが追い風になった。

スマホでは中国市場の需要を取り込み、韓国サムスン電子や米アップルなど競合に比べ新型コロナ問題の影響を抑えた。中国全体では1~6月期のスマホ出荷台数は前年同期比2割近く落ち込んだが、その中でファーウェイはシェアを高めて販売につなげたようだ。

基地局など通信会社向け通信機器も中国市場の恩恵を受けた。中国政府は新型コロナ後の経済立て直しの一環として、次世代通信規格「5G」のインフラ整備の加速を掲げる。大手通信会社が5G用基地局を急ピッチで設置しており、ファーウェイの受注拡大につながったとみられる。

だが5G用の通信網では、英政府がファーウェイの排除を決定。これまで同社に寛容とみられていたカナダの通信大手もファーウェイの通信機器の不採用を決めた。独通信大手ドイツテレコムなどファーウェイ製品の採用を決めた例もあるが、今後も排除の動きが続く可能性がある。米政府が5月に打ち出した規制強化でファーウェイの半導体調達にも支障が広がるとみられており、事業環境の厳しさは増している。

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