新しい閖上、情報紙で発信 震災被害から再建進む町

2020/7/14 10:53
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東日本大震災で壊滅的な被害を受け、町の再建が進む宮城県名取市閖上地区の情報を伝える「閖上だより」が創刊した。震災後約8年半にわたって発行され、3月に終刊した情報紙「閖上復興だより」の後継。再び編集に携わる格井直光さん(61)は創刊号で「より多くの新しい閖上を発信する」と決意をつづった。

創刊した「閖上だより」を手にする格井直光さん。サブタイトル「前進 元気を運べ」の字体は、書家の野原神川さんのアイデアだ(3日、宮城県名取市)=共同

カラー4ページで、地域の活動や四季の行事などを伝える。無料で配布し、3カ月に1回、年4回の発行を予定する。協賛金を出す会員にも郵送で届ける。創刊号では、災害公営住宅の独居高齢者らに新型コロナウイルス対策の特別定額給付金の申請方法を指導した住民の活動などを取り上げた。

「閖上復興だより」は復興に向けた住民の様子や市の動きを伝えたが、新たな町づくりが進む中、日常の話題も取り上げようと「復興」を取り再出発した。

サブタイトルの「前進 元気を運べ」の丸みを帯びた字体は、神戸市東灘区の書家、野原神川さん(65)のアイデア。格井さんと親交があり、東北の被災地に直筆の手紙を送るなど支援を続けてきた。「住民が円満で、ゆっくりでも前進できるように」との思いを込めた。

閖上地区は震災で約750人が犠牲となり、5月末時点の人口は震災前の半数以下の2974人。かさ上げした土地に災害公営住宅や商業施設などインフラが整いつつあり、名取市は3月末に復興達成を宣言した。格井さんも「多くの支援で普通の暮らしが戻りつつある」と感じている。〔共同〕

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