6月の米財政収支、92兆円の赤字 コロナ対策で過去最大

2020/7/14 6:52
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【ワシントン=長沼亜紀】米財務省が13日発表した6月の財政収支は8640億7400万ドル(約92兆6500億円)の赤字で、単月で過去最大の赤字額となった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う景気低迷で税収が落ち込み、家計や企業を支える経済対策関連の支出も急増したことで赤字が膨らんだ。

6月の赤字額は前年同月の赤字額(84億7700万ドル)の約100倍となり、2019会計年度(18年10月~19年9月)の年間赤字額(9842億ドル)に匹敵する規模となった。

内訳は歳入が2408億2900万ドルで前年同月比27.8%減った。新型コロナの悪影響を緩和するため所得税と法人税の納税期限を延長したことによる税収減に加え、景気低迷で賃金が減り、所得税収入も落ち込んだ。

歳出は1兆1049億300万ドルで前年同月の3.2倍に膨らんだ。新型コロナの打撃を受けた中小企業のための資金支援策「給与保護プログラム(PPP)」への支出が約5000億ドルに達したほか、コロナ検査態勢の充実や病院、州・地方自治体への支援も加わった。

失業保険受給者の増加と給付額積み増しで失業保険給付は前年同月の20億ドルから6月は1160億ドルに急増した。さらに医療保険の支払いやフードスタンプ(食料配給券)の給付も増えた。

2020会計年度(19年10月~20年9月)の6月までの9カ月の赤字額は、累積で2兆7443億300万ドルとなり、前年度の同時期の赤字額と比べ3.7倍に増えた。米議会予算局(CBO)は20会計年度の財政赤字は3兆7000億ドルに達すると予測している。

6月中旬以降の感染再拡大で米景気持ち直しは遅れている。議会とトランプ政権は失業保険給付額の積み増し延長やさらなる現金給付など、追加経済対策を検討しているが、膨張する財政赤字への懸念も強まっている。

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