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米ファイザーの新型コロナワクチン、FDAが優先審査

【ニューヨーク=西邨紘子】米製薬大手ファイザーは13日、独製薬ベンチャーと共同開発する新型コロナウイルスのワクチン2種が米食品医薬品局(FDA)の優先審査の対象に指定されたと発表した。7月中に始める予定の大規模な臨床試験の結果が良かった場合、実用化に向けた手続きを迅速化できる。

ファイザーはワクチンの開発と並行して量産準備を進めており、早ければ年内の供給開始を見込む。

ファイザーは独ビオンテックと組み、RNA(リボ核酸)ワクチン候補「BNT-162」4種類の治験を進めている。FDAは今回、そのうち開発が先行する2種類を優先審査の対象とした。これにより承認の手続きが優先的に進められ、迅速な実用化につながる。米バイオ製薬のモデルナが開発するワクチン候補も5月、FDAの優先審査の指定を受けている。

ファイザーは7月上旬、最も治験が進んでいたワクチン候補の一つについて、新型コロナから回復した患者を超える水準の抗体が確認できたとする初期の治験結果を公表した。重い副作用も確認されなかったという。

ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は今月、米誌タイムのインタビューで、治験の結果次第で、早ければ10月にもワクチン供給を開始できるとの見方を示した。

ブーラ氏は世界的に需要が高まるワクチンの早期供給へ向け「承認取得前から生産を始める異例の決断を下した」と述べた。実用化に失敗すればワクチンは破棄される。開発に投じた10億~20億ドル(約1100億~2100億円)は「損失計上するだけだ」と語った。

実用化できた場合、2020年末までに1億本、21年には12億~13億本の供給能力を見込む。すでに各国と供給量の調整を始めているという。

新型コロナの世界的な流行拡大に歯止めがかからないなか、ワクチンは経済正常化のカギを握るとの期待は高く、製薬各社の開発競争が熱を帯びる。

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