大阪万博 顔役設けず プロデューサー10人、多様性重視

2020/7/13 21:30
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大阪・関西万博のプロデューサーに決まった映画監督の河瀬直美氏(右から4人目)ら(13日午前、大阪市北区)

大阪・関西万博のプロデューサーに決まった映画監督の河瀬直美氏(右から4人目)ら(13日午前、大阪市北区)

2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の司令塔となるプロデューサーに13日、映画監督の河瀬直美氏や落合陽一・筑波大准教授ら計10人が選ばれた。万博の運営主体「日本国際博覧会協会」は、象徴的な建築物を設けない「離散型」の会場計画と同様に、全体を調整する「総合プロデューサー」は置かず、それぞれの個性を発揮してもらうことを重視した。

「これからが万博の勝負のとき。準備活動が本格的なフェーズに突入した」。同協会の石毛博行事務総長は13日、大阪市内で開いた記者会見で語った。

過去の万博では「顔」ともいえるプロデューサーが大きな役割を果たした。1970年万博では「テーマ展示プロデューサー」を務めた芸術家の岡本太郎氏や「基幹施設プロデューサー」を務めた建築家の丹下健三氏がリーダーシップを発揮。2005年愛知万博では環境デザイナーの泉真也氏ら3人の総合プロデューサーが基本構想、催事、会場計画を分担した。

協会関係者によると、今回も選考過程では総合プロデューサーを設けることを検討した。だが、万博の運営について幅広く助言する「シニアアドバイザー」などから「多様性を重視する時代に合わない」「調整力より独創力や発信力を軸に選定すべきだ」との意見が相次ぎ、今回の体制となったという。

万博誘致の際にまとめた会場計画では、象徴的な建築物を造らない「非中心、離散型」というコンセプトを打ち出した。万博関係者は「中心的役割となるプロデューサーを置かないことで、コンセプトを体現しやすくなった」と話す。プロデューサーやシニアアドバイザーの間の調整は協会スタッフが担うという。

河瀬氏はプロデューサーとシニアアドバイザーを兼務する。13日の会見で「50年前の万博より輝く、多様性が発信されるような万博にしたい」と抱負を語った。

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