ウーバーイーツでローソンの配送、1位はからあげクン

日経ビジネス
コラム(ビジネス)
2020/7/15 2:00
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ローソンの店員が用意した商品をウーバーイーツの配達員が運ぶ

ローソンの店員が用意した商品をウーバーイーツの配達員が運ぶ

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新型コロナウイルスによる在宅勤務や外出自粛の広がりを受け、コンビニ業界で宅配サービスの動きが活発になっている。ローソンは昨年夏に試験導入していた「ウーバーイーツ」を利用できる店舗を大幅に拡大。ファミリーマートも都内で実験を始めた。コンビニの特性でもある立地の便利さを、宅配によりさらに活用している。

ローソンは昨年8月に始めた東京に加え、5月から順次、大阪や千葉、愛知、宮城、福岡などでウーバーイーツを導入。新型コロナ禍による巣ごもり需要に対応し、4月時点では14だった対応店舗を6月末までに計10都府県、約500に増やした。弁当や総菜のほか、ティッシュや乾電池などローソンで売っている商品約280品目が対象だ。

使い方は飲食店のデリバリーを頼むのと同じ要領で、ウーバーイーツのアプリから商品を選び、注文。近くに配達員がいれば15分で届くこともある。

都内に住む筆者が平日午後に利用してみると、13分で自宅に届けてくれた。チーズケーキとシュークリーム、ロールケーキの3点で計485円。サービス料として49円、配送手数料150円がかかる。さらに700円以下の注文に課す少額注文手数料が150円で、計834円だった。

平日午後に注文し、13分で到着した

平日午後に注文し、13分で到着した

店舗数が14だった19年11月から20年4月まで売上高は6カ月連続で増え、4月は2月比で2.8倍と着実に浸透していたようだ。現在の500店舗でも利用は広がっている。ローソンは「ウィズコロナの間に広く普及し、アフターコロナの時代には世代を問わず一つの買い物の定番スタイルになっていると思う」とみる。

■3位までがからあげクン

6月最終週の1週間の売り上げランキングは、以下の通りだった。

1位:からあげクンレッド

2位:からあげクン北海道チーズ

3位:からあげクンレギュラー

4位:飲料水500ml相当

5位:半熟玉子のとろろそば

約280品目は、PB(プライベートブランド)だけではなく、メーカーの一般商品もそろえているが、結局ローソンの定番商品「からあげクン」が圧倒的に売れている。10位までには、牛乳1リットルのほか、昨年ヒットしたオリジナルのチーズケーキ「バスチー」が入っている。日用品ではトイレットペーパーが好調という。

この売れ筋から分かるのは、ローソンでしか買えないものを中心に宅配需要があるということだ。コンビニ業態の特性上、「配送拠点」が配達先の近くにあることで、ローソンとウーバーイーツの組み合わせは、当日配達を請け負う電子商取引(EC)サイトや、数時間後を指定できるネットスーパーなど宅配サービスに比べて速いという強みがある。

ただ、それは、競合のコンビニが追随すれば、揺らぎかねない強みでもある。実際、ファミリーマートが都内でウーバーイーツの実証実験を始めているほか、セブン-イレブン・ジャパンは2018年から北海道でネットコンビニ事業を展開している。

「選ばれ指名される商品づくりが重要。新時代を見据えたサービス、商品両面でのパートナー戦略が大事だと考えている」とローソンは言う。店舗数の増加ペースが鈍り、新たなサービス方法を模索するコンビニ業界。カギを握るのが商品の魅力であることは、買い方が変化しても変わらないようだ。

(日経ビジネス 庄司容子)

[日経ビジネス電子版2020年7月13日の記事を再構成]

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