骨太方針「国土強靱化も柱に」 原案修正へ
経財相が方針表明
西村康稔経済財政・再生相は12日、近く閣議決定する経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)で国土強靱(きょうじん)化や防災・減災を柱の一つに加える考えを示した。九州豪雨など相次ぐ自然災害を踏まえ、8日に提示した原案を修正する。
12日の記者会見で「国民の命・財産を守る観点からは国土強靱化、防災・減災も大きな柱として位置づけないといけない」と語った。原案は行政のデジタル化などが柱で、章立てを見直す考えも示した。
原案の防災・減災に関する内容を巡っては公明党の石田祝稔政調会長が昨年の骨太の方針と同じだと批判していた。西村氏は「与党から様々な意見をもらったことも踏まえる」と述べた。
西村氏は12日のNHK番組で、大学や民間企業が実施する新型コロナの抗体検査についてデータ提供を呼びかけるとも話した。「精度に差があることを配慮した上で分析に使いたい」と強調した。