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トランプ氏、マスク姿を初披露 「素晴らしいこと」

【ワシントン=中村亮】トランプ米大統領は11日、ワシントン郊外の米軍医療施設を視察した際にマスクを着用した。3月に新型コロナウイルスの感染が全米で拡大してから報道陣の前で着用したのは初めて。マスク着用で感染防止を率先する姿勢をアピールすべきだと訴える与党・共和党に配慮したとみられる。

トランプ氏は紺色のマスクを着用して医療施設を訪れた。視察前にホワイトハウスで記者団に対し「手術を終えたばかりの兵士らと病院で話すような場合にマスクを着用することは素晴らしいことだ」と語った。「私は着用に反対したことはない」とも主張した。この時にはマスクを着けていなかった。

米疾病対策センター(CDC)は4月上旬にマスク着用を米国民に推奨したが、トランプ氏は「着けたい人が着ければよい」と指摘し、自身は着用しない意向を表明していた。マスク着用に関する方針を転換させたことになる。

米国ではコロナ感染者が再び増えている。トランプ政権のコロナ対応には批判が多く、11月の大統領選に向けて共和党内でもトランプ氏がマスクを着用して感染防止の模範を示すべきだとの意見が目立っていた。

共和党の上院トップのマコネル院内総務は6月末に「マスクを着けることを不名誉だと思うべきではない」と語り、暗にトランプ氏に着用を促した。同党のラマー・アレクサンダー上院議員も「大統領がたまにはマスクを着用すればトランプ支持者だからマスクを着けない、反トランプだから着けるという政治的な論争をしないで済む」と語った。

トランプ氏は5月下旬に中西部ミシガン州の工場を視察した際にマスクを着けたと説明したが、報道陣の前では外していた。その理由について「着けた方が男前に見える。記者を喜ばせたくないからだ」と冗談を飛ばしていた。

実際には弱々しく見えたり、マスク着用が経済活動の再開を目指す政権の方針と矛盾しかねないことを嫌ったりしたからだとの見方が出ていた。

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