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岡井隆さん死去 92歳、戦後短歌界けん引した歌人

岡井隆さん(2013年7月8日撮影)=共同

前衛短歌運動や鋭敏な批評で戦後短歌界をけん引した歌人で文化功労者の岡井隆(おかい・たかし)さんが7月10日午後0時26分、心不全のため東京都内の自宅で死去した。92歳だった。お別れの会を行うが日取りなどは未定。

1946年、短歌結社「アララギ」に入った。初期は写実に根差した短歌を詠んだが、慶応大医学部在学中の51年に歌誌「未来」を創刊。内科医として病院に勤務する傍ら前衛短歌運動に取り組み、思想性や社会性を反映する表現の可能性を広げた。

短歌だけでなく現代歌論を確立したとされる評論や発言でも歌壇を超えて注視された。93年からは歌会始の選者を務めた。歌集では「禁忌と好色」で迢空賞、「親和力」で斎藤茂吉短歌文学賞、「ウランと白鳥」で詩歌文学館賞。詩集では「注解する者」で高見順賞も受けた。

宮内庁和歌御用掛、京都精華大教授も務めた。90年6月から2014年3月まで、日本経済新聞歌壇の選者を務め、08年10月には「私の履歴書」を連載した。

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