子ども宿泊預かり親支援 福岡「気軽に頼って」

福岡
2020/7/11 11:46
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「子どもの村福岡」のショートステイ専用棟で、おもちゃを除菌するスタッフ(2日、福岡市西区)=共同

「子どもの村福岡」のショートステイ専用棟で、おもちゃを除菌するスタッフ(2日、福岡市西区)=共同

親の病気などで養育が難しい子どもを施設で預かり、宿泊させるショートステイ事業が、新型コロナウイルスの影響を受け自宅で子育てをする機会が増えた親への支援策として注目されている。福岡市で施設を運営するNPO法人「SOS子どもの村JAPAN」の坂本雅子常務理事(78)は「一人で悩みを抱え込まず、気軽に頼ってほしい」と呼び掛けている。

同市西区の静かな海沿いにある「子どもの村福岡」。坂本理事らは市と連携し4月から、里親が子どもと暮らす家などの5棟のうち1棟をショートステイ専用とした。中は温かな木目調で統一され、ままごと用や人形などのおもちゃが並ぶ。感染対策として換気や除菌をしながら、保育士らが子どもに寄り添い遊びを見守る。

親の入院や仕事のほか、子育てに疲れて休息したい場合なども受け入れる。4~6月にシングルマザーや多子世帯など12件の利用があった。「久しぶりにぐっすり眠ることができた」。疲れて無口だった親が、迎えに来た時には表情が和らいでいたこともあったという。

市によると、子どもを預けられる日数は最大7日連続だが、事情により柔軟に対応する。利用料は親の所得や子どもの年齢などで決まり、1日千~5千円ほどで、生活保護受給世帯は無料。居住する区の窓口を通じて申し込む。2019年度には延べ571人が利用した。市内ではほかに児童養護施設や乳児院で預けることが可能だが、利用者の増加で受け入れ先が不足するケースも出てきている。

坂本理事は「市と連携し、さらなる受け皿の確保に励みたい。ショートステイが特別なものではなく、気軽に頼れるメジャーな存在になればいい」と期待した。〔共同〕

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