岩手県、新型コロナ流行に備え650床確保へ

東北
岩手
2020/7/10 19:03
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岩手県は10日、新型コロナウイルスの感染防止対策に関する幹部会議を開き、県内で流行した場合、ピーク時の患者(療養者)数が379人に上るとの推計を示すとともに、病床など計650床の確保を目指す方針を決めた。また、東京など感染が再拡大している地域への移動について、「留意事項」として移動先の都道府県知事の要請に従って行動するよう県民に注意を呼びかけた。

会議で発言する岩手県の達増拓也知事(10日、岩手県庁)

県は国が示した新たな流行シナリオを踏まえ、高齢者が多い「地方型」モデルで患者数を推計。1人が何人に感染を広げるかを示す実効再生産数を1.7とし、1週間に31人の感染者が発生するなどの条件を満たす基準日から3日で外出自粛などの協力要請を行うものとした。

この結果、県内では患者(療養者)の発生から43日目に全療養者数が379人、入院患者数が266人とピークに。また、35日目に新たに感染が判明する人が30人、重症者数は44日目で39人となり、それぞれ最多になる見通しであることが分かった。

県はこの推計を踏まえて段階的に病床を確保する。現在のように感染者が確認されていない「未発生期」には、大規模なクラスター(感染者集団)の発生に備えて病床150床、軽症者向けの療養施設として民間の宿泊施設1棟(85室)の計235床を用意する。

一部の医療機関の感染症病棟が満床となる「発生拡大期」は病床を250床に増やして335床とする。さらに状況が悪化する「まん延期」には病床を350床に、民間の宿泊施設も300室にそれぞれ増やし、計650床とする方針だ。

また、この日の会議で決定した「留意事項」では「県は感染ゼロを目標としているものではない」と明記。発熱など体調が悪い場合は医療機関を気兼ねなく受診するよう求めるとともに、感染が拡大する地域に移動する場合は移動先の都道府県知事の要請に従って行動することなどを呼びかけた。

県内では10日現在、民間を含めたPCR検査と抗原検査をあわせ、計1099件の検査を実施。新型コロナウイルスはすべての検査で検出されていないという。

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