中国乗用車販売2%増、6月、店頭の実売はマイナス

アジアBiz
2020/7/10 18:00
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吉利の販売は好調だ(広州市内の販売店)

吉利の販売は好調だ(広州市内の販売店)

【北京=多部田俊輔】中国汽車工業協会は10日、6月の乗用車販売台数が前年同月比1.8%増の176万4千台だったと発表した。2カ月連続のプラスとなったが、販売店の実売台数はマイナスに転じたというデータもある。消費者の購入意欲に陰りも出ており、政府は販売支援策の延長に乗り出した。

汽車工業協会が発表するのは工場出荷ベースの数値だ。乗用車の業界団体によると、6月の販売店での実売台数は6%減った。「消費者の購入意欲は政府の購入補助金の支給が始まった4~5月をピークに弱まっている」(販売店)

政府は新車販売の下支えに乗り出した。自動車産業が盛んな重慶市政府は、6月末が期限だった買い替えに対する補助制度を10月まで延長した。中国メディアによると、浙江省杭州市の一部地区の政府も6月末が期限だった購入補助制度を延長したという。

商用車を含めた6月の新車販売台数全体では230万台と11.6%増えた。前年実績を上回るのは3カ月連続で、6月としての過去最高を更新した。商用車が53万6千台と63.1%増えた。

商用車が好調なのは、新型コロナウイルスの感染拡大で低迷した経済のテコ入れを狙って政府がインフラ建設を増やしているためだ。ピックアップトラックの市内中心部の乗り入れ規制の緩和も重なり、トラックの需要が伸びている。

1~6月の新車販売台数は16.9%減の1025万台。乗用車が22.4%減の787万台で、商用車が8.6%増の238万台。同工業協会では20年通年は10~20%減と予測する。

メーカー別でみると、トヨタ自動車、吉利汽車、長城汽車が2割以上伸びた。新車投入が奏功し、長城汽車はピックアップトラックが好調だった。米フォード・モーターの中国主力合弁も多目的スポーツ車(SUV)の新車が好評で4割近く伸びた。

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