ネット中傷、電話番号開示了承 投稿者特定に有識者会議

2020/7/10 15:04 (2020/7/10 19:39更新)
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閣議後の記者会見で、インターネット上の中傷対策について説明する高市総務相(10日午前、総務省)=共同

閣議後の記者会見で、インターネット上の中傷対策について説明する高市総務相(10日午前、総務省)=共同

総務省は10日、インターネット上で中傷を受けた被害者が投稿者を特定しやすくするための制度見直しに向けた有識者会議で、改正の方向性をまとめた中間報告案を提示し大筋で了承された。投稿者の電話番号を開示対象に追加することが柱。情報開示を迅速にする新たな裁判手続きの創設も引き続き検討する。

高市早苗総務相は10日の閣議後の記者会見で「中間取りまとめを踏まえ、できるものから速やかに必要な制度改正を行っていく」と述べた。

今後、国民からの意見募集も経て正式決定する。電話番号の追加は今夏に省令改正で実施する。新たな裁判手続きについては今後詳細を詰めるが、この日の会合では、有識者の半数に当たる6人が連名で慎重な検討を求める意見を提出。匿名による表現の自由や通信の秘密を確保することなどを求めた。実現できない場合は手続き創設自体を見直すべきだとしており、議論は曲折も予想される。総務省は11月に最終報告を取りまとめる。

現在の制度では投稿者の氏名や住所が開示対象となっているが、会員制のSNS(交流サイト)事業者にはそうした情報がないことも多い。この場合、被害者は開示請求や裁判などを通じてSNS事業者から得た通信日時などの情報に基づき、ネット接続業者(プロバイダー)にも追加で開示請求や裁判をしなければならなかった。

ただ電話番号ならSNS事業者が保有しているケースも多く、迅速な投稿者の特定につながると期待される。

新たな裁判手続きは、被害者が事業者に情報開示を求めて訴訟を起こさなくても、申し立てに基づき裁判所が投稿者情報の開示の適否を判断・決定する仕組みを想定している。

ネット上の中傷を巡っては、フジテレビのリアリティー番組「テラスハウス」に出演していたプロレスラーの木村花さん(22)が5月に死去したことを受け、総務省が対策の検討を加速させていた。〔共同〕

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