野村不動産、虎ノ門に大型ビル コロナで優位性に正念場

2020/7/10 12:32
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野村不動産は10日、6月末に竣工したビル「東京虎ノ門グローバルスクエア」(東京・港)の報道関係者向け内覧会を開いた。東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅に直結し、日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅やエアポートリムジンバスが発着するバスターミナルとも接続する。虎ノ門エリアは交通利便性に優れた国際的なビジネス拠点だが、今後新型コロナウイルス感染拡大の影響は避けられない。

東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅直結の「東京虎ノ門グローバルスクエア」(東京・港)

東京虎ノ門グローバルスクエアは野村不動産を含む5社の不動産会社が参画している。地上24階地下3階、延べ床面積が約4万7200平方メートル。5~23階は賃貸オフィスで約2万6400平方メートル。5社が区分所有し、野村不動産が持つ5~12階および13、14階の一部にはITや金融関連の企業が入居し、入居率はすでに97%。他も入居が順調に決まっている。4階に貸会議室を設置し、1、2階にはカフェや歯科医院が入る。

虎ノ門エリアは霞が関の官庁街に隣接し、幹線道路や、虎ノ門駅や霞ケ関駅や新橋駅などの主要駅が近接する交通利便性に優れた立地特性がある。近年は都心部と臨海部を結ぶ環状第2号線の開通によって臨海部や空港へのアクセス性が向上し、6月には虎ノ門ヒルズ駅が開業した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響でオフィス需要の潮目が変化している。三幸エステートの調査によると、6月の港区などの東京都心5区の大規模ビル(1フロア面積660平方メートル以上の賃貸オフィスビル)の空室率は1%を下回るが、3カ月連続で上昇。現時点で空いている床に加えテナントが退去する前の募集床も対象とする潜在空室率は5カ月連続の上昇で3%台に達し、需給バランスが緩んでいる。テレワークが拡大していることもあり、コロナ禍では虎ノ門エリアの交通利便性や国際ビジネス拠点の優位性は薄れる可能性もある。

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