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再開待つ駄菓子屋 74歳店主「子どもの声聞きたい」

ほのかな明かりに照らされた店内に並ぶお菓子やくじ引き、外には宿題をする子どもたち――。

 「まぼろし堂」のレジに立つ店長の村山保子さん(5月、千葉県八千代市)=共同

千葉県八千代市の竹林にひっそりとたたずむ駄菓子屋「まぼろし堂」。新型コロナウイルス対策で休業を迫られ「コドモアツメルナ」と張り紙をされる嫌がらせも受けた。だが千件を超える応援メッセージが届き、店長の村山保子さん(74)は「また子どもたちの元気な声が聞きたい」と再開に向け意気込んでいる。

開店は2012年9月。東日本大震災後、地元に戻った村山さんの次男、成田英輝さん(45)が「子どもたちに遊び場を」と竹林を切り開き店を建てた。昔遊んだ駄菓子屋が懐かしく、「誰もが持つ小さなころの大切な思い出」をイメージし、まぼろし堂と名付けた。

自身も子4人と孫7人がいる村山さん。「子ども相手の仕事はうれしい」と店長を引き受けると、多い日には100人が訪れる人気店になった。

「ただの主婦だったのに、今はどこにいっても『まぼろし(堂)のおばちゃん』と言ってもらえる」。かつて通った客が「おばちゃんに見せたくて」と赤ちゃんを連れてきたこともあったという。

市内の小学校は既に再開しているが、店は慎重を期して休業を続ける。値段の安い駄菓子で得られる利益はもともとわずか。地元の祭りの中止などで野外販売もできず、経営は正直苦しい。

4月末には、門に「コドモアツメルナ」と書かれた紙が何者かに張られた。身の危険を感じたが、店のSNS(交流サイト)には「みんなが好きな場所だから」などと千件以上の応援が寄せられ、店に来て「開けてー」と門の下からのぞく子もいるという。

村山さんは休業中も店に通いお菓子の整理を続ける。「店が8周年を迎える9月には何かイベントをしたいね」。再開までもうしばらくの辛抱。子どもたちと会える日を楽しみにしている。〔共同〕

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