NYダウ、感染拡大懸念で361ドル安 ナスダックは最高値

2020/7/10 5:12 (2020/7/10 7:14更新)
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【NQNニューヨーク=古江敦子】9日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比361ドル19セント(1.4%)安の2万5706ドル09セントで終えた。米国では南西部の州を中心に新型コロナウイルスの感染拡大が続き、米経済活動の正常化が遅れるとの見方が広がった。金融や資本財など景気敏感株を中心に売られた。

米国では8日に1日当たりの感染者数が過去最多となった。フロリダやカリフォルニアなど複数の州で新型コロナの感染者数や入院患者数が増加傾向にあり、米経済活動の正常化が遅れるとの懸念が強まった。国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は9日、感染が急拡大している州は「シャットダウン(経済活動の停止)を真剣に検討すべきだ」と述べたと伝わった。

朝方発表された週間の米新規失業保険申請件数は131.4万件と前週から減り、市場予想(138.8万件)を下回った。発表直後は好感されたが、市場では「高水準を続けており、減少ペースが鈍ってきた」(パンセオン・マクロエコノミクス)と警戒する声も聞かれた。

来週に本格化する米主要企業の決算発表シーズンを前に、持ち高調整の売りが出たとの声も聞かれた。ダウ平均は午前に543ドル下落する場面があった。

個別では景気敏感株の下げが目立った。旅客需要の低迷を嫌気して空運株が軒並み売られた。航空機受注も低迷するとの見方から、航空機・機械のレイセオン・テクノロジーズと航空機のボーイングが大幅安。金融のゴールドマン・サックスとJPモルガン・チェース、石油のシェブロンの下げも目立った。

朝方発表の2020年3~5月期決算で最終赤字に転落したドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスが8%安となり、ダウ平均の重荷になった。

半面、コロナ感染の拡大が業績悪化につながりにくいハイテク株への買いは途切れなかった。ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、前日比55.25ポイント(0.5%)高の1万0547.75と連日で過去最高値を更新した。

スマートフォンのアップルとソフトウエアのマイクロソフトが上場来高値を更新した。自宅でサービスを利用する「巣籠もり消費」の恩恵を受けるネット通販のアマゾン・ドット・コム、動画配信のネットフリックス、半導体のエヌビディアも上場来高値を付けた。

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