米銀ウェルズ・ファーゴ 今年後半に数千人削減へ 米報道

2020/7/10 4:33
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【ニューヨーク=大島有美子】米銀大手のウェルズ・ファーゴが2020年の後半に数千人規模の人員削減を検討していることが9日、分かった。米ブルームバーグ通信が伝えた。金利低下で銀行を取り巻く収益環境は悪化しており、コストを減らし景気後退の長期化に備える。

ウェルズ・ファーゴは数千人規模の人員削減に踏み切る見通し=ロイター

ウェルズの従業員は19年末時点で世界に約26万人おり、削減規模は全体の1%程度にとどまる見通しだ。ウェルズの幹部は6月に開かれた投資家向けの会合で、レイオフ(一時解雇)について「今年のどこかでそのときはくるだろう」と述べていた。ウェルズは3月下旬、新型コロナウイルスの感染拡大による事業環境への影響を見極めるため、新規採用を停止していた。

モルガン・スタンレーやバンク・オブ・アメリカなど複数の米銀大手は3月末までに、コロナを理由とした20年中のレイオフをしないと従業員に伝えた。小売りやサービス産業で失業者が急増し、全米に雇用不安が広がるなか、銀行の社会的役割を考慮したとみられる。

ただコロナ問題の長期化で、銀行は金融不安を引き起こさないための体力強化が求められている。ウェルズは6月末に示した株主還元計画で、米大手行で唯一、7~9月期に支払う配当を前四半期に比べ減らす方針を示した。米銀大手は14日以降に7~9月期の決算を発表する予定で、事業体制に対する各社トップの発言も注目される。

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