ファーウェイ排除なら「5~7年必要」 英通信大手が証言

2020/7/10 1:46
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【ロンドン=佐竹実】英国の通信大手幹部は9日、英政府が次世代通信規格「5G」から中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)の製品を排除する場合は5~7年が必要だとの見通しを示した。政府内には今後3年以内に完全排除という案もあるが、早期の排除に異論を唱えた。

英政府がファーウェイの完全排除を決めれば通信会社の交換コストはかさむ=AP

英通信大手のBTグループとボーダフォン・グループの幹部が、同日の議会で証言した。BBCによると、BTの幹部は「3年以内にファーウェイ製品をゼロにする場合、顧客の通信が途切れることになる」と指摘した。基地局などを一斉に交換すれば、ネットワークを遮断する必要が出てくるためだ。ボーダフォン幹部は「超早期の政策変更は英経済の再生を妨げかねない」と述べた。

両社とも早期の排除には異論を唱えたが、排除自体は避けられないとみているようだ。BT幹部は「(交換のために)最低で5年、理想的には7年」が必要だと述べた。

英政府は1月、5Gの基地局の35%に限りファーウェイの使用を認めていた。米国から完全排除の要請があったが、通信大手がすでに使用しており現実的ではないとして応じなかった。だが、米商務省が5月にファーウェイに対する事実上の禁輸措置を強化すると発表したことを受け、完全排除を検討している。

BTの場合、35%にするだけでも機器交換などに今後5年で5億ポンド(約680億円)がかかると試算する。完全排除となればさらにコストがかさんで経営に響くだけでなく、通信インフラ整備が遅れる可能性もある。

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