中印、係争地域巡り再び協議へ 衝突の再発防止議論

習政権
2020/7/9 19:00
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 新興5カ国(BRICS)首脳会議に出席したインドのモディ首相(手前)と中国の習近平国家主席=2016年10月16日、インド・ゴア州(AP=共同)

新興5カ国(BRICS)首脳会議に出席したインドのモディ首相(手前)と中国の習近平国家主席=2016年10月16日、インド・ゴア州(AP=共同)

【北京=羽田野主】中国外務省の趙立堅副報道局長は9日の記者会見で、インド北部ラダック地方の中国との係争地域を巡り、再び中印両軍で協議する方針を明らかにした。両軍は段階的に撤退することで一致しており、衝突の再発防止策などを話し合う見通しだ。

両軍の司令官による会談と、政府関係者らを交えた会議をそれぞれ開く。趙氏は「係争地域のさらなる緊張緩和をインドとともに後押ししたい」と述べた。

中印両軍の司令官は6月22日に係争地域から引き揚げることで合意した。7月6日には王毅(ワン・イー)外相とインドのドバル国家安全保障補佐官が電話で協議し「お互いの第一線部隊の撤退プロセスをできるだけ早く完成させる」との方針を確認した。

インドメディアなどによると、中印両軍はすでに取り決めに従って数キロメートルずつ後退した。衝突を回避するための緩衝地帯も設置した。一方でインド軍が偵察機を飛ばしたり、中国軍がレーダーを使って監視したりする動きはいまも続いているという。

中国共産党の軍隊である人民解放軍の機関紙、解放軍報は9日付の1面でインド方面をにらむ第76集団軍の戦車部隊が実弾射撃訓練をしていると主張する写真を掲載した。インドへの威嚇とみられる。

係争地域では6月、両国軍が衝突し、インド兵20人が死亡した。中国側も死者がでたとしている。両軍衝突によるインド兵の死亡は1975年以来で、異例の事態となった。

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