若年層の会食も感染源に 224人感染、病床上積み急ぐ

2020/7/9 18:20 (2020/7/10 5:47更新)
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東京都の新型コロナウイルスの新規感染者が9日、224人と過去最多を更新した。ホストクラブなど「夜の繁華街」での感染が続いているほか、若年層の会食などを通じた感染も出始めた。警戒を強める都は医療体制の逼迫状況のレベルを引き上げ、病床の上積みを急ぐ。

ホストクラブは店内が「密」になりがちで、従業員が共同生活する例も多く感染リスクが高いとされる。6月以降、新宿エリアの店舗に対し都や区が検査を促したことで感染が次々と発覚した。

新宿以外にも、池袋のホストクラブや秋葉原のメイドカフェでもまとまった規模の感染が判明。都内では8日までの1週間に判明した感染報告のうち、約4割が夜の街関連だった。

小池百合子知事は9日、感染のピークだった4月ごろの約3倍に当たる1日3千件以上の検査を実施したとした上で「(感染増は)検査を増やしていることも影響している」と説明した。

ただ、ここにきて夜の街にとどまらない感染も出始めている。キャバクラに行った夫から妻への感染など「同居する家族へも波及している」(都福祉保健局)ほか、若年層では友人間の会食やパーティーを通じた感染もみられるという。感染経路不明の割合も4割前後で推移し、市中感染が拡大する可能性もある。

都は9日に開いた都幹部や専門家らによるモニタリング会議で、医療体制の逼迫状況のレベルを4段階のうち2番目に高い水準に引き上げた。都内の重症者は6人にとどまっているものの、医療体制の拡充が必要と判断し、病床数を現在の1千床体制から3千床へ増強する方針。既に病院側に病床確保を要請した。検査体制も1日1万件を目指して拡充する。

西村康稔経済財政・再生相と小池知事は9日、今後の対応策などについて会談した。会談後、西村経財相は報道陣に「10日にも小池知事、新宿区長に専門家も交えて議論する。具体的な対策を迅速に実行していく」と語った。小池知事は「接待を伴う飲食店への対策を専門家とともに話し合っていく」と述べた。

東邦大の舘田一博教授は224人について「地域別などの分析を進める必要があるが、それにしても数が多い」とみる。新規感染者数は1~2週間前の感染状況を反映しているとされ「ここ1週間、感染拡大防止策は特に強化されていない。今後1週間程度は増加傾向が続くのではないか。医療体制が逼迫しないよう、早めの対応が必要だ」と指摘する。

首都圏では東京の隣接県でも2桁の新規感染の日が相次いでいる。埼玉県の大野元裕知事は9日、「東京との密接な関係を考えれば大変憂慮すべきで心配している」とした上で「(緊急事態宣言の)再発令を国に要請する可能性はある」と述べた。千葉県の森田健作知事も「特に都内へ行く場合は繁華街の接待を伴う飲食店は控えて」と呼びかけた。

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