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アフリカ、コロナ感染50万人超に 3週間で倍増

アフリカ大陸で新型コロナウイルスの累計感染者が50万人を超えた。アジアや欧米に遅れて感染が広がり、収束の兆しは見えない。経済活動を優先し、感染対策の行動制限の緩和が相次いでいるのが背景だ。医療体制が不十分な国が多く、ウイルスが長くとどまり感染を広げる恐れがある。

アフリカ連合(AU)の疾病対策センターによると、大陸全体の新型コロナの感染者数は8日時点で50万9千人になった。3週間あまりで倍増した。死者数は1万2千人に達した。

感染者が最も多いのが経済大国の南アフリカで、20万人超と大陸全体の4割を占める。政府が6月に外出制限を大幅に緩めたのが裏目に出た。

制限緩和が時期尚早だったとの指摘もあるが、ラマポーザ大統領は7月3日「再度の厳しい都市封鎖は考えていない。雇用問題が重要だ」と述べた。6月下旬に発表された2020年1~3月期の失業率は30%を超えた。これ以上経済を冷やす感染対策は取りづらい。

2番目に感染者が多いエジプトは7月1日、国際航空便の発着を再開し観光客受け入れにカジを切った。同日、3月下旬から感染対策で閉鎖していたギザのピラミッドや考古学博物館なども100日ぶりに再開した。外貨収入の柱の観光業は息をつけるが、同国の1日当たりの新規感染者はなお連日1千人を上回る。

アフリカ全体の感染者数は世界の5%に満たず、人口比では少なくみえる。新型コロナの検査に積極的な南アフリカは人口5800万人のうち200万人弱をすでに検査したが、検査態勢が十分ではない国で実情が分かっていないだけという可能性がある。

タンザニア政府は4月末から感染者数を公表しておらず、実態を把握できない状況に陥っている。マグフリ大統領は6月に「我が国でコロナは神の力によって除去された」と述べたと報じられた。駐タンザニア米国大使館は「感染のリスクは依然高い」とし、職員に外出を減らすよう求めている。

アフリカでの流行拡大は、感染の最悪期を脱したようにみえるアジアや欧州とも無縁ではない。アフリカ各国がコロナ対策で閉鎖した国境を開放し、航空便の再開も相次いでいるからだ。往来の正常化は、感染の危険と背中合わせだ。世界保健機関(WHO)は2日「商業便の再開で感染が急増するリスクを下げるため、政府が実効性ある対策をとることが不可欠だ」と要請した。

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