見えない悪意、現代の恐怖 映画「透明人間」
[有料会員限定]
1933年に米ユニバーサル映画がH・G・ウェルズの小説を原作に製作したSFホラー『透明人間』は多くの再映画化を生んだ。
本作は『ソウ』シリーズのリー・ワネルが監督。ストーリーも作って脚本を書き、透明感のある冷えた映像の中に、現代の恐怖である見えない悪意が怖いサイコ・サスペンスになった。
富豪の天才科学者エイドリアン(オリヴァー・ジャクソン=コーエン)の異常な執着に怯(おび)えるセシリア(エリザベ...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り644文字