JR東海、リニア工事認められず「残念」 静岡県回答に

JR東海は8日、リニア中央新幹線の工事を巡り、静岡県から7日に再開を認めない回答が届いたことに対し「大変残念である」とのコメントを出した。
JRは県内での工事が6月中に再開しない限り「2027年の開業は難しい」としていた。6月26日に金子慎社長が川勝平太知事と会談したものの、協議は平行線に終わった。JRは会談後、工事再開の条件について2度にわたり県に質問状を送ったが、県はともに現段階では再開を認めない回答をした。
JRは県から2度目の回答が届いた7日の時点では「内容を拝読する」とのコメントにとどめていたが、この日に更新した。
JRは再開を求めている工事が「水資源に影響を与えない」という点や、会談の際に金子社長が「なし崩しにトンネル掘削をしない」と約束した経緯を指摘した。それにも関わらず再開を認めてもらえなかったため、「今回も着手に了解いただけず、大変残念である」とした。