6月の街角景気、過去最大の上げ幅 経済活動再開で

2020/7/8 15:05 (2020/7/8 17:39更新)
保存
共有
印刷
その他

新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ景況感が急速に改善している。内閣府が8日発表した6月の景気ウオッチャー調査によると、街角景気の現状判断指数(DI、季節調整済み)は38.8と、前月から23.3ポイント上昇した。上げ幅は比較可能な2002年以降で最大だった。

改善は2カ月連続で、感染拡大前の今年1月の水準(41.9)に近づいた。内閣府は街角景気の基調判断を「厳しさは残るものの、持ち直しの動きがみられる」に上方修正した。

調査期間は6月25~30日。景気に敏感な業種・職種の経営者や現場の担当者ら約2千人に3カ月前と比べた景況感を聞いた。政府は5月25日に緊急事態宣言を全面解除し、段階的に経済活動のレベルを引き上げた。

景況感の改善が目立ったのが、新型コロナの影響が直撃していたサービス業だ。小売関連、飲食関連、旅行やレジャーなどサービス関連、住宅関連の4つのDIで上げ幅が過去最大となった。

緊急事態宣言が出ていた4~5月は多くの店舗が休業や営業時間の短縮を迫られた。「4~5月の客がまとめて来店している」(東京都・乗用車販売店)「6月の来客数は前年比で70%程度と徐々に上向いている」(近畿・一般レストラン)といった声が聞かれた。

政府による一人あたり10万円を配る特別定額給付金は一部で高額消費を促しているようだ。「給付金の振り込みが始まり、ブランド品や時計に動きがみられる」(北陸・百貨店)という。

雇用関連のDIは前月から16.7ポイント上昇し、27.4となった。2カ月連続で前月を上回ったが、感染拡大前の1月の水準(39.8)との開きは大きい。雇用環境は景気動向に遅れて変化するとされ、回復も遅れている。

2~3カ月先の景気の見方を示す先行き判断DIは前月比7.5ポイント上昇の44.0。2カ月連続で上昇した。先行きには警戒感も残る。「第2波、第3波がいつ来るかもわからない状況のなか、経営を続けることがしんどい」(東北・酒小売店)など悲観的な見方もあった。国内では大雨の被害も拡大し、景気回復の重荷となるおそれがある。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]