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株保有額、1兆円超えはSBG孫氏のみ

株主リサーチ(3)保有額の大きい「株長者」

コロナ禍でSBGが手掛けるファンドの運用成績が悪化したのが響いた

保有する株式数と、株価を掛け合わせた保有額からみた「株長者」。3月末時点の資産価値を個人別にランキングすると、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長を筆頭に、創業者やその関係者が上位に並ぶ構図は例年と大きく変わらない。保有株数に大きな変化はみられないが、新型コロナウイルスの感染拡大による株価下落を受けて保有額は減少傾向だった。

SBG株の21%を保有する孫氏の保有額は1兆6644億円に達する。日本経済新聞の集計では3月末の保有株の時価が1000億円を超えたのは14人いたが、1兆円を上回ったのは孫氏だけだった。コロナ禍でSBGが手掛ける「ビジョン・ファンド」の投資先の業績が悪化。SBGの株価が3月末には前年同月末と比べて29%下がり、孫氏の保有額も33%減った。

東京証券取引所の2019年度の株式分布状況調査によると、個人の3月末の株式保有額は90兆4115億円と、前の年度を15%下回った。日経平均が11%下落したのが大きい。足元で株価は持ち直しているが、株長者も相場混乱の影響を多かれ少なかれ受けた。日経会社情報デジタルの大株主リストをもとに、個人名義の保有状況を調べた。

2位はファーストリテイリングの柳井正会長兼社長で保有額は15%減の9739億円。柳井氏は息子2人も4位と5位だった。ファクトリーオートメーション(FA)機器のキーエンス創業者の滝崎武光名誉会長は3位につけた。楽天の三木谷浩史会長兼社長や日本電産の永守重信会長兼最高経営責任者(CEO)らの保有額も1000億円を軽く超えた。

コロナ禍で株価が急落したなかでも、業種によっては保有額を伸ばした人もいた。位置情報を活用したスマホゲームなどが好調なスクウェア・エニックス・ホールディングス(旧エニックス)創業者の福嶋康博名誉会長は9位に入った。値ごろ感のある戸建て住宅の販売を手掛けるオープンハウスの荒井正昭社長は11位だった。オープンH株が17%上昇した。

一方、「ゾゾタウン」を運営するZOZO創業者の前沢友作氏はZホールディングスによるTOB(株式公開買い付け)に応じ、株式の多くを売却。19年3月末に2300億円に迫った保有額は800億円弱になった。もっとも、これらは個人名義の集計のため、資産管理会社やその他の資産は含まれていない。

海外に目を転じると、株長者はさらに多くの富を持つ。QUICK・ファクトセットによると、米アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾスCEOの保有額は11兆円を上回った。

株長者を巡っては、コロナ禍への対応も話題を集めた。柳井会長は個人として総額100億円を京都大学に寄付すると表明。iPS細胞を活用した新型コロナの病態解明やワクチン開発などに役立てる。(本脇賢尚)

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