西日本豪雨2年 愛媛で犠牲者に献花「災害に強い町に」

西日本豪雨
2020/7/7 11:26
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愛媛県大洲市役所で黙とうをささげる職員ら(7日)=共同

愛媛県大洲市役所で黙とうをささげる職員ら(7日)=共同

2018年の西日本豪雨から2年となり、災害関連死を含め33人が犠牲となった愛媛県では被害が集中した7日、各地に設けられた献花台に住民が訪れ、犠牲者を追悼した。大雨の影響で式典中止が相次いだが、住民は「少しでも災害に強い町に」と願いを込めた。

大洲市と西予市ではダムの緊急放流後に肱川が氾濫するなどし、それぞれ5人と6人が亡くなった。大洲市は7日朝、大雨への警戒のため、献花式の中止を決定。市内全域で黙とうをささげるためサイレンを鳴らした。

市役所で黙とうした西岡正晴さん(84)は2年前、自宅が浸水。「雨の日はどうしてもあの日を思い出してしまう」と外の雨を見やり、「元の生活に戻るまで1年以上かかった。死者が出るような洪水が二度と起きないように、災害に少しでも強い町になってほしい」と訴えた。

野村町地区の献花台に花を手向ける人たち(7日、愛媛県西予市)=共同

野村町地区の献花台に花を手向ける人たち(7日、愛媛県西予市)=共同

同様に献花式を予定していた西予市も、降り続く雨を考慮して6日に中止を決定。野村町地区に献花台を置いて献花を受け付けた。

夫の入江善彦さん(当時59)を亡くした須美さん(52)は「2年たったが、私たち(の時間)はあのときで止まっている。もう危険なダムの操作はしてほしくない」と話した。管家一夫市長は「同じような被害が出ないよう、取り組みを引き続き着実に進めていく」とのコメントを出した。

土砂崩れなどで13人が死亡した宇和島市は新型コロナウイルスの影響で追悼式典を中止した。

西日本豪雨では14府県で災害関連死を含め296人が亡くなった。愛媛県では約710人が、なお仮設住宅などでの「仮住まい」を続けている。〔共同〕

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