大分で筑後川氾濫 九州豪雨、死者52人に

2020/7/7 7:24 (2020/7/7 13:10更新)
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 大雨で増水した筑後川のライブカメラ映像(7日午前8時53分、大分県日田市中ノ島町付近)=国交省提供・共同

大雨で増水した筑後川のライブカメラ映像(7日午前8時53分、大分県日田市中ノ島町付近)=国交省提供・共同

活発な梅雨前線の影響で九州は7日も局地的に猛烈な雨に見舞われ、大分県日田市と熊本県南小国町で1時間に80ミリ超の雨が降った。気象庁は福岡、佐賀、長崎各県の一部地域に対する大雨特別警報を警報に切り替え、引き続き警戒を呼びかけた。福岡県と熊本県北部で計3人の死亡が確認され、今回の豪雨による死者は52人となり、12人が行方不明となっている。

大分県日田市で筑後川が氾濫し、福岡管区気象台と国土交通省が午前8時35分、氾濫発生情報を発表した。大雨・洪水警戒レベルで最高のレベル5に相当する。熊本、大分県境の下筌(しもうけ)ダムは基準水位を超え、緊急放流に踏み切った。

総務省消防庁によると、7日午前7時現在、熊本県と宮崎県で計約4千世帯が孤立している。午前5時現在、九州を中心に7県で計約63万世帯、約139万6千人に避難指示が出ている。国土交通省は午前7時現在で、熊本や鹿児島など12県で計71件の土砂災害を確認したと発表した。

福岡県大牟田市で7日朝までの24時間に440ミリを超す雨が降り、観測史上の最大値を更新した。福岡県によると、同市で80代女性が冠水した自宅から見つかり、病院で死亡した。県は同市内で2カ所の避難所が冠水して孤立しているとして、陸上自衛隊に災害派遣を要請した。

熊本県山鹿市では、田んぼに落ちた車内から心肺停止状態で見つかった80代の男女2人の死亡が確認された。

今回の豪雨で、熊本県では51人が死亡し、2人が心肺停止となっている。11人が行方不明で捜索を続けている。

気象庁によると、梅雨前線は9日ごろにかけて西日本から東北地方に停滞する見込み。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が不安定となり、広い範囲で局地的に雷を伴って大雨となる恐れがある。同庁の中本能久予報課長は7日午前の記者会見で「危険な状態が続いている。油断することなく身の安全を確保してほしい」と呼びかけた。

8日正午までの24時間に予想される雨量は多いところで、四国と九州北部250ミリ、関東甲信と東海200ミリ、近畿、中国、九州南部150ミリ、北陸130ミリ、東北100ミリ。

 豪雨被害を受けた熊本県球磨村の住宅地(7日午前)=共同

豪雨被害を受けた熊本県球磨村の住宅地(7日午前)=共同

熊本県津奈木町で行方不明者を捜索する警察官(7日午前)=共同

熊本県津奈木町で行方不明者を捜索する警察官(7日午前)=共同

大分県九重町の野上川で豪雨により流失したJR久大線の鉄橋(7日午前)=住民提供・共同

大分県九重町の野上川で豪雨により流失したJR久大線の鉄橋(7日午前)=住民提供・共同

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