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「エアロゾル」で数十メートルに感染リスク 専門家が警告

(更新)

【ニューヨーク=西邨紘子】世界32カ国の感染症専門家239人が、新型コロナウイルスの患者と濃厚接触しなくても感染するリスクを指摘した報告書を公開した。換気の悪い屋内などで微細な飛沫(エアロゾル)に含まれたウイルスが数十メートル浮遊し、感染する可能性があると指摘。高精度の空調フィルターや換気などの予防策を勧告し、世界保健機関(WHO)に対策の見直しを求めた。

専門家グループが6日、米感染症学会の学術誌「医療感染症(CID)」のサイトで公開した。豪クイーンズランド工科大学と米メリーランド大学の研究者が中心となり、各国の研究者の報告をまとめた。

報告書は、換気の悪い室内では地上1.5メートルの高さで感染者から放出されたウイルスを含んだ微細飛沫が空気の循環で数十メートル先まで移動する可能性があると指摘した。防止策として(1)効果の高い換気(2)高機能の空調フィルターや紫外線殺菌の導入(3)公共交通機関や公共スペースでの過密防止――といった対応を例示している。

WHOはこれまで、せきやくしゃみによる飛沫を吸い込む「飛沫感染」や、ウイルスが付いた手で口や鼻を触ることにより粘膜から感染する「接触感染」を新型コロナの主な感染経路とし、他人と距離をとる「ソーシャル・ディスタンシング」や手洗いを主な予防策として推進してきた。

飛沫は比較的重いため1~2メートル程度で落下するが、エアロゾルはより広い範囲を漂う。報告書をまとめた専門家は豪メディアで「1~2メートルを超えてウイルスが拡散するリスクがある」と述べ、対策の見直しを求めた。ロイター通信によると、WHOの報道官は「専門家と精査している」と述べた。

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