ウーバー、米料理宅配4位の買収発表 寡占化に懸念も

2020/7/7 3:54
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【シリコンバレー=白石武志】米ウーバーテクノロジーズは6日、料理宅配サービスで競合する米ポストメイツを買収すると発表した。買収額は26億5000万ドル(約2800億円)。ウーバーは拡大が続く料理宅配市場で足場を固める狙い。規制当局の承認を得られるかが今後の焦点となる。

ポストメイツの買収によってウーバーの米料理宅配市場におけるシェアは3割に高まる=ロイター

ポストメイツは2011年の創業で、米サンフランシスコに本社を置く。ウーバーは株式交換方式によってポストメイツの全株の取得を目指しており、2021年1~3月に買収手続きを終える予定だとしている。買収後もポストメイツのブランドは存続させる。

米調査会社セカンドメジャーによると20年4月時点の米国の料理宅配サービス市場におけるウーバーのシェアは22%で、米ドアダッシュ(シェアは45%)や米グラブハブ(同23%)に次いで3位だった。8%のシェアを持つ4位ポストメイツの買収によってウーバーのシェアは単純合算で30%となり、2位に浮上する。

ただ、首位ドアダッシュとウーバーにはソフトバンクグループ(SBG)の投資ファンドがそれぞれ出資しており、米国内では寡占が進めば消費者の利益が損なわれるとの懸念もある。ウーバーが5月に米国2位のグラブハブと買収交渉を進めていると報じられた際には、上院議員らが司法省などに調査を求める書簡を送っている。

7月6日の発表の直後にも、米ワシントンに本部を置く消費者保護団体がウーバーによるポストメイツの買収を阻止するよう規制当局に求める声明を出した。ニューヨークなど米国の主要都市では飲食店や消費者を保護するため、料理宅配サービス会社が受け取る手数料の料率に上限を設ける動きも広がっている。

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