川崎重工・エアバス共同開発の新型ヘリ、欧州で承認

2020/7/7 4:00
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川崎重工業は6日、欧州エアバスと共同開発していた中型ヘリコプター「BK117」シリーズの新型機の開発が完了し、欧州での運行が認められる型式証明を取得したと発表した。新型機は救急医療用の「ドクターヘリ」など向け。日本では今秋にも型式証明を取得し、国産初号機を2021年春にも納入する見通しだ。

川重がエアバス・ヘリコプターズと共同開発した最新モデル

救急医療や消防、警察、物資輸送などに使われるBK117シリーズの新型機「D-3」を、エアバス傘下のエアバス・ヘリコプターズと開発した。同機は定員10人で最大12人まで乗れ、最大時速は約267キロメートルだ。型式証明の取得は欧州も日本もエアバス側が担当し、川崎重工は胴体などの設計や試験などを担当した。

新型機ではプロペラを従来の4枚から5枚へと増やしたことで飛行中の振動を減らした。燃料や乗員などを搭載する場合の総重量である「最大全備重量」を3%増の3800キログラムと大きくし、救急搬送などでも使いやすくした。またベアリングを使わないプロペラシステムを採用することで部品点数を減らし、整備期間も5割短縮できる。

新型機では既に4機を受注済みだが、今後さらに受注し年間で計8機を見込む。国産の機体は岐阜県の工場で生産する。

BK117シリーズは川崎重工で通算179機納入しており、世界の官民間・官公庁向けヘリで45%のシェアを持つエアバスの納入分と合わせると、全世界で1600機以上を納入したベストセラーだ。現在国内で登録されているヘリコプターは600機程度あり需要自体は横ばいだが、今後毎年20台強の代替需要が見込まれるという。

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