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コロナで「練習量減った」「データ管理を推進」 民間調査

2020/7/6 21:30
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新型コロナウイルスにスポーツ界はどう立ち向かってきたのか。国内のチームに感染予防や体力維持について聞く民間調査が行われた。結果からは、各チームの悩みや工夫の跡が見えてくる。

ラグビーなど19競技の日本代表が利用する体調管理システムがユーフォリア(東京・千代田)の「ワンタップスポーツ」。同社はコロナ対策として、体の異状をデータで管理できるサービスを無料で提供している。6月にはプロや大学のチームなど156団体を対象にアンケートを行った。

プロ野球のソフトバンクは厳格な感染予防策を採った(5月、マスク姿の工藤監督(右)ら首脳陣)

プロ野球のソフトバンクは厳格な感染予防策を採った(5月、マスク姿の工藤監督(右)ら首脳陣)

高体温など選手らが何らかの異状を訴えたことのあるチームは31%。9割が独自のガイドラインをつくって対策しており、体調をデータ化することで感染者を早期に見つけ、拡大を防げたケースもあった。活動自粛中も個人練習などをしたチームは90%に上る。

「従来はほとんどなかったリモートでのトレーニングが増えた」と同社の宮田誠代表。ビデオ会議システムを使って一斉に練習したチームも多い。ただ普段より練習量が「かなり減った」チームが69%、「少し減った」は17%。宮田氏は「自宅などのトレーニングでは特に持久力が低下しやすい」と指摘する。

特に厳格な感染予防策を採ったのがプロ野球のソフトバンク。異状とみなす体温も一般的な37.5度ではなく37度に設定し、チームに帯同させないなどの措置を取った。4~5月の自主練習中も選手を8組に分け、更衣室やグラウンドで接触しないよう工夫。「いち早くガイドラインをつくって対策してきた」とチーム戦略室の須山晃次室長。感染者ゼロで開幕を迎えることに成功した。

コンディション維持にも腐心した。「強化と感染予防の関係は、経済を動かすと感染が広がるのに似ている」と田代智史トレーナー&コンディショニングディレクター。トレーナーによる治療時間を濃厚接触とならない15分に縮めたため、練習時の投手の球数には制約が出た。ただ、選手のデータを従来より徹底して収集。体の柔軟性を総合評価した数値や疲労度を分析し、ケガを防ぎながら練習量を確保した。「野手は他球団と比べても相当練習できた」と田代氏。体力の貯金はシーズン後半に生きそうだ。

学生チームも練習を始めているが調査では不安も浮かび上がった。課題に「感染対策」を挙げたのは46%、「コンディション管理」は15%。「競技の特性上、クラスター化が不安」(アメリカンフットボール部)、「普段のトラックと違う場所で練習するため足のケガが増えた」(陸上部)との声もあった。逆に選手の体調管理の意識が高まったチームも29%ある。「オンラインの練習では毎回リーダーの学生を替えた」「練習内容を選手に考えさせた」など自主性を育むチームもあった。

ソフトバンクも選手の毎日のデータ入力が徹底されるようになり、現在はほぼ全ての数値がそろう。よりデータに基づいた体調管理や強化は来季も続ける予定だ。「コロナにやられるのではなく、この機会を使ってデータドリブン(データによる業務推進)を進めたい」と須山室長。危機を好機に変えるつもりだ。(谷口誠、吉野浩一郎)

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