文科省汚職初公判、「加点なくても息子合格」元局長無罪主張

社会・くらし
2020/7/6 19:42
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東京地裁に向かう佐野太被告(6日午前9時20分)=共同

東京地裁に向かう佐野太被告(6日午前9時20分)=共同

私立大支援事業を巡る文部科学省汚職事件で、受託収賄罪に問われた同省科学技術・学術政策元局長の佐野太被告(60)や、贈賄罪に問われた東京医科大前理事長、臼井正彦被告(79)らの初公判が6日、東京地裁であった。全員が無罪を主張し、検察側と全面対決する構図になった。

検察側は、佐野被告は文科省官房長だった2017年5月、東京都内の飲食店で、臼井被告から、東京医科大が支援事業対象校に選ばれるよう事業計画書の書き方を助言してほしいなどと依頼されたと指摘。その見返りとして18年2月の入試で加点を受け、息子を合格させてもらったと主張している。

これに対し、佐野被告は6日の初公判の罪状認否で「加点の話は一切聞いていない。加点がなくても息子は合格していた。賄賂は存在しない」と無罪主張をした。臼井被告も「佐野被告に『書き方のアドバイスはできない』と断られた。加点は私が勝手に指示したもので、佐野被告に伝えていない」と話した。

贈賄罪に問われた東京医科大前学長の鈴木衛被告(71)や、受託収賄ほう助罪に問われた医療コンサルタント会社元役員の谷口浩司被告(49)も無罪主張をした。

冒頭陳述で検察側は、17年5月の会食の際、佐野被告が臼井被告に、前回の入試で不合格だった息子について「またよろしくお願いします」と切り出したと指摘した。

冒頭陳述によると、臼井被告は、前回の得点・順位が書かれた紙を示し「もうあと5点、10点ほしい」と話し、その程度の上積みがあれば、加点で合格させられることを伝えたという。臼井被告は18年2月の1次試験で佐野被告の息子の点数に10点を加え「ある程度の配慮はした」と同被告に報告したと主張している。

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