ミツカン、欧米変革担う新ポスト ファストリから招く
ミツカンホールディングスは6日、欧米事業の変革を担う最高トランスフォーメーション責任者(CTO)を新設したと発表した。ユニクロを運営するファーストリテイリングのグループで幹部だった坂部太一氏を執行役員として招き、初代CTOに就けた。米国現地法人があるシカゴを拠点とし、欧米での原料調達から販売、顧客管理をデジタル面で統括する。
ミツカンは2019年から日米で、野菜を細かくすりつぶして固めた食品ブランド「ZENB(ゼンブ)」を手がける。「味ぽん」などこれまでの商品は卸会社やスーパーなどの小売りを通しての販売だったが、ZENBは通信販売が中心で、消費者に直接販売している。英国でも20年6月から販売を始め、今後拡大させていく方向だ。
従来のビジネスモデルと大きく異なるため、デジタル分野に詳しい外部人材の登用を進める。ミツカンは18年に最高デジタル責任者(CDO)を新設し、日本マクドナルドで幹部を務めた渡辺英右氏を招いた。19年には最高ダイレクト戦略責任者(CDSO)を新設し、ソフトバンクのデジタル情報推進室長だった高橋宏祐氏が就いている。