避難所に紙製間仕切り 別府市とNPOが協定

大分
2020/7/6 16:14
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大分県別府市は6日、世界的建築家の坂茂氏が代表理事を務めるNPO法人「ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク」と避難所用間仕切りシステムや簡易ベッドの供給に関する協定を結んだ。別府市は災害発生時にNPO法人へ供給を要請。避難所でのプライバシーを確保し、避難生活の質の向上につなげる。同NPOは同様の防災協定を九州では大分県や福岡県とも結んでいる。

避難所用簡易間仕切りシステムなどの供給に関する協定を結んだ別府市の長野恭紘市長(左)とNPO法人代表理事の坂茂氏(6日、大分県別府市)

避難所用間仕切りシステムと簡易ベッドの設置例(6日、大分県別府市)

簡易ベッドに横たわる別府市の長野恭紘市長(左)と、感想を尋ねる坂茂氏(6日、大分県別府市)

坂氏が考案した間仕切りは高さ2メートル。紙製の管を柱とはりに使い、布のカーテンをはりにかけて設置する。組み立てや分解に工具は不要。2011年の東日本大震災や16年の熊本地震、17年の九州北部豪雨などでも設置され、最近は新型コロナウイルスの飛沫感染予防策としても注目される。

長野恭紘市長は調印式で「防災は日ごろからの備えが大事。災害時に要請があれば、システムを他地域に提供することも考えたい」と話した。坂氏は「(豪雨の被害がでた)熊本県人吉市の避難所に間仕切りを設営してきた。避難所の住環境を改善することは建築家の責任だ」と力を込めた。

坂氏は「建築界のノーベル賞」とも呼ばれる米プリツカー賞を14年に受賞。15年開館の大分県立美術館も設計した。

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