「一生向き合う」と同級生 中3自殺1年、いじめ後悔

2020/7/6 15:13
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岐阜市立中3年の男子生徒(当時14)が、同級生によるいじめを苦に自殺してから1年が過ぎた。いじめに関わっていた同級生の一人だった男子高校生は、謝罪を受け入れてくれた遺族を月命日に訪ね、近況を報告している。「(生徒の死に)一生向き合っていかなければならない」。いじめに加担したことを後悔し続けている。

自殺した男子生徒が通っていた岐阜市立中の校舎=共同

男子生徒が自殺したのは2019年7月3日。市教育委員会の第三者委員会は同12月、同級生によるいじめが主要因とする報告書を公表。いじめには多い時で同級生約10人が関わっていたとされ、うち3人は自殺前日に学校のトイレで無理やり土下座させたとして強要容疑で家裁送致された。

「ふざけていたつもりだったが、加担していた」。中学で自殺した生徒と同じ部活に所属していた男子高校生は話す。いじめに関わっていたという反省の気持ちから、何度か遺族に謝りに行った。断られた時期もあったが、昨冬ごろには会ってもらえるようになった。今では小遣いで買った花を月命日に供え、仏壇に手を合わせている。生徒の母親はいつも「高校は頑張っとるね?」と声を掛けてくれ、近況報告しているという。

いじめに関わっていなかったという別の男子高校生も、やめさせようと行動できなかったことを悔やんでいる。「いじめられていることには多少気付いていたが……」。自殺直後は実感がなかったが、時間がたつにつれ悲しみがこみ上げてきたといい、今でもふとした時に生徒のことを思い出すという。「心の整理ができたら、手を合わせに行きたい」と話した。

市教委は20年度から、いじめ対策を中心的に担当する教員を各学校に配置、7月3日の週を「いじめ防止強化週間」として、いじめの早期解決を目指している。〔共同〕

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