九州南部で再び大雨、1000世帯孤立 死者25人に

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2020/7/6 11:10 (2020/7/6 13:18更新)
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熊本県人吉市で増水した球磨川(6日午前)=共同

熊本県人吉市で増水した球磨川(6日午前)=共同

梅雨前線の影響で6日、宮崎、鹿児島両県で猛烈な雨が降り、豪雨で被災した熊本県南部も再び大雨に見舞われた。正午現在、鹿児島、熊本両県の計約25万4千人に避難指示が、宮崎県も含めた3県の約56万人に避難勧告が出された。気象庁は地盤が緩んでいる所では土砂災害の危険性が高いとして厳重警戒を求めた。

熊本県などによると、同県南部を襲った豪雨で芦北町と人吉市、八代市、津奈木町、球磨村で計25人の死亡を確認した。県内では17人が心肺停止状態で、11人が行方不明となっている。

周辺の道路が寸断された集落もあり、県によると、6日正午現在、球磨村などで計1014世帯が孤立している。警察や消防、自衛隊は行方不明者の捜索や被災者の救助活動を続けた。

国土交通省は6日、豪雨で決壊した同県人吉市の球磨川堤防の緊急復旧工事を実施し、仮の堤防が完成したと明らかにした。元の堤防の高さまで復旧した。

気象庁によると、宮崎県串間市付近では6日午前7時10分までの1時間に約120ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、同庁は同県に「記録的短時間大雨情報」を発表した。鹿児島県鹿屋市で109.5ミリ、同県志布志市でも88.0ミリの猛烈な雨が降り、いずれも観測史上最多を更新した。

宮崎県によると、日南市では土砂崩れが発生した影響で国道222号が通行止めとなった。串間市によると、市内を流れる本城川が氾濫し、避難所5カ所に約20人が避難した。鹿児島県伊佐市では山野川が氾濫した。

JR九州は6日、九州新幹線熊本―鹿児島中央間の運転を始発から終日取りやめた。

政府は6日、熊本県南部などを襲った豪雨に関し、同日夕に非常災害対策本部会合を首相官邸で開くと発表した。安倍晋三首相や武田良太防災相らが出席する。地元自治体と緊密に連携し、行方不明者の捜索や被災者の救助に引き続き全力で取り組む方針を確認するとみられる。

浸水で孤立した地区から救助され体育館に避難した人たち(6日午前、熊本県八代市)

浸水で孤立した地区から救助され体育館に避難した人たち(6日午前、熊本県八代市)

梅雨前線は6日夜~7日夜に対馬海峡から東北地方に停滞する見込み。西日本から東北地方にかけての広い範囲で7日にかけて局地的に雷を伴った猛烈な雨や非常に激しい雨が降る恐れがある。

7日正午までの24時間に予想される雨量は多いところで、九州北部と東海250ミリ、関東甲信、近畿200ミリ、北陸、中国180ミリ、四国、九州南部150ミリ、東北100ミリ。気象庁は土砂災害や低地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒を呼び掛けている。

熊本県人吉市の豪雨被害で、乗り上げたままの乗用車(6日午前)=共同

熊本県人吉市の豪雨被害で、乗り上げたままの乗用車(6日午前)=共同

土砂崩れで道路に流れ込んだ倒木(6日午前、熊本県芦北町)=共同

土砂崩れで道路に流れ込んだ倒木(6日午前、熊本県芦北町)=共同

増水した鹿児島県南さつま市の万之瀬川(6日午前)=共同

増水した鹿児島県南さつま市の万之瀬川(6日午前)=共同

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