アルゼンチン、債務交渉期限を延長へ 大統領表明

金融機関
中南米
2020/7/6 7:34 (2020/7/6 11:12更新)
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アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領(4月、ブエノスアイレス)=ロイター

アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領(4月、ブエノスアイレス)=ロイター

【サンパウロ=外山尚之】アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領は5日、米欧の機関投資家との債務再編交渉について「8月末まで(交渉の窓口は)開いている」と述べ、7月24日としていた従来の期限を越えて交渉を続ける可能性を示唆した。交渉が難航する中、期間延長という先手を打った形だ。

フェルナンデス氏は地元のラジオ番組に出演した。「今日、(新たな)提案が知られることになる」と述べて、債権者団側に新たな条件を提案することを明らかにした。同日夜に政府が発表した資料によると、交渉期限を8月4日とし、元本利回り削減などの条件を含んだ新たな国債と交換するよう要求している。

フェルナンデス氏は「これは我々の約束を果たすための並外れた努力だ」としたうえで「債権者が理解することを望む」と話した。アルゼンチン側は債権者団の求めに応じて、できる限りの譲歩をしてきたと主張した。

アルゼンチン政府は4月から国債の利払いを停止。5月にデフォルト(債務不履行)を確定させたうえで、国債を保有する米欧の機関投資家と債務の再編交渉を続けていた。しかし、お互いが主張する条件面で合意できず、これまでに5回の交渉期限の延期を繰り返している。

通貨安に新型コロナウイルスが加わり経済が低迷する中、アルゼンチン政府は一貫して「債務を払える状況にない」と主張。経済が回復してから返済を開始するとして、債権者団の要求に応じない構えを見せていた。

米ブラックロックやフィデリティなどで構成する債権者団は6月末、もう一つの債権者団と連名で「アルゼンチン当局との間に、有意義な交渉はなかった」とする声明を発表。「デフォルトが長引くことによる、悲惨な法的・経済的なコストを避けるために集中すべきだ」として、アルゼンチン政府の態度次第で、交渉を打ち切って裁判に進むことを示唆していた。

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