泥の川、山あい集落襲う 鉄橋崩れ「水」SOS

2020/7/5 20:29
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 豪雨被害を受けた熊本県球磨村の橋の上で救助を待つ人たち=5日午前11時53分(共同通信社ヘリから)

豪雨被害を受けた熊本県球磨村の橋の上で救助を待つ人たち=5日午前11時53分(共同通信社ヘリから)

濁流が山あいの集落をのみ込み、丈夫な鉄橋は土台を残し崩れ落ちていた。熊本県南部を襲った豪雨から一夜明けた5日、いまだに被害の全容が把握できていない現場の上空をヘリコプターで飛んだ。

 熊本県球磨村で保育園の園庭に描かれた「こうのせほいくえん、120メイヒナン」の文字=5日午前11時48分、(共同通信社ヘリから)

熊本県球磨村で保育園の園庭に描かれた「こうのせほいくえん、120メイヒナン」の文字=5日午前11時48分、(共同通信社ヘリから)

谷間を縫うように球磨川が流れる八代市の山沿いから人吉市にかけた地域。川岸は大きく削り取られ、道路は見えない。JR肥薩線の線路も泥に埋まり、点在するいくつもの集落が分断されたまま取り残されていた。

 熊本県球磨村で地面に描かれた「米、水、SOS」の文字=5日午前11時49分(共同通信社ヘリから)

熊本県球磨村で地面に描かれた「米、水、SOS」の文字=5日午前11時49分(共同通信社ヘリから)

開けた敷地には「こうのせほいくえん、120メイヒナン」「米、水、SOS」の文字。救助や緊急に必要な物資を求め、必死にタオルを振る人の姿も多くみられた。

14人が心肺停止の状態で見つかった球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」付近は、水は引いたものの、赤い鉄橋が根元からはぎ取られ、木々が住宅に突き刺さっていた。一帯は水没したことを示すように、泥だけが残されていた。

 球磨川の氾濫で被害を受けた熊本県人吉市の市街地=5日午前11時31分(共同通信社ヘリから)

球磨川の氾濫で被害を受けた熊本県人吉市の市街地=5日午前11時31分(共同通信社ヘリから)

人吉市は温泉地として知られるが、街の中心部も茶色に染まった。道路の冠水で車が長蛇の列をつくり、近くの集落でも、20軒以上の民家が崩壊。増水の跡は2階の屋根付近にまで達し、氾濫の激しさを示していた。

上空では自衛隊や消防の防災ヘリが飛び交い、地上ではボートでの救助も始まった。山岳部で土地が狭く、ヘリが降下できず避難が進まない地域もある中、救助作業が続いていた。〔共同〕

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