静岡で工場火災、4遺体 警察官と消防隊員3人か

2020/7/5 8:51 (2020/7/5 23:33更新)
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5日午前1時すぎ、静岡県吉田町川尻にある清掃用品などを作る「レック静岡第二工場」の倉庫から出火した。鉄骨2階建てを焼き、約16時間後にほぼ消し止められたが、県警牧之原署によると、同日午後4時前、倉庫2階から牧之原署の警察官と3人の遺体が見つかった。3人は連絡が途絶えている消防隊員とみられる。

県警などによると、現場の倉庫では約2年前にも火災が起きていた。今回の火災では他に消防隊員3人が軽いけがを負うなどした。4人は火元を確かめようと倉庫内に入ったといい、県警は業務上過失致死傷の疑いも視野に出火原因やそうした判断が適切だったのかどうかを調べている。

牧之原署によると、警察官は牧之原署地域課の巡査長、関口孝隆さん(43)。消防の3人はいずれも吉田消防署所属で、指揮隊員で消防司令、萬年章人さん(52)、ともに救助隊員で同、金原敬訓さん(45)、消防士長、森西雄也さん(38)。

県警によると、関口さんらは、煙が出ていたが火が確認できなかったため、火元を探そうと倉庫1階から中に入った。午前2時5分ごろ、爆発音とともに煙が急激に発生した。関口さんと一緒に倉庫に入った上司の警察官は脱出できたが、関口さんら4人が2階に取り残された。

爆発音の後、10分ほどで連絡がつかなくなった。その後は煙が立ち込め、中に入れなくなった。出火当時、倉庫は無人だったとみられる。

レック(東京都)によると、工場では普段、家庭用スポンジや重曹の袋詰めなどをしており、倉庫で商品を保管していたという。土曜や休日は作業員が出勤していない。

吉田消防署を管轄する静岡市消防局は5日夜に会見し、2018年7月28日に同じ倉庫で火災が起きていたと明らかにした。この時は、洗剤の原料が何らかの理由で発火したことが原因と推定され、同じ原料は使用しないことを消防とレックの間で取り決めたという。

県警によると、関口さんは07年に県警に入り、交通部門の勤務が長かったという。小嶋典明本部長は「勇敢な職員をこのような形で失ったことは、残念でなりません。ご家族の悲しみを思うと言葉もありません」とのコメントを出した。

現場は東名高速道路吉田インターチェンジから南東に約5キロの、工場や倉庫が立ち並ぶ地域。〔共同〕

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