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中国医薬集団、新型コロナワクチンで新工場 武漢市に

【大連=渡辺伸】中国の国有製薬大手、中国医薬集団(シノファーム)は、開発中の新型コロナウイルス向けワクチンを生産する新工場を湖北省武漢市に完成させた。北京市にも4月に生産設備を設置済みで、年間の生産能力は合計で2億回分以上に達する。新型コロナワクチンは世界の製薬会社が開発を急いでおり、中国勢は量産体制を整え、いち早く実用化を目指す。

シノファームは武漢市と北京市に持つグループの研究所でそれぞれワクチンを開発中だ。傘下の中国生物技術の発表によると、武漢市の研究所が1日に工場を完成させた。年産能力は1億回分。投資額は非公表。3月に着工後、地元政府の支援を受けて急ピッチで工事を進めた。北京市の研究所では年産能力1億2千万回分を見込む。

武漢市の研究所は6月16日、第2期の臨床試験で被験者全員にウイルスを中和させる抗体が生成したと発表済み。第3期の臨床試験はアラブ首長国連邦(UAE)で実施する。早ければ2020年末の実用化を見込む。

世界保健機関(WHO)によると、臨床試験中の新型コロナワクチンは世界で18種類あり(3日時点)、うち7種類が中国勢だ。科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)も年間1億回分の生産能力を確保するため、北京市で工場の建設を進めている。

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