「眠る情報」コロナで棚卸し 利活用が企業の成長左右
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新型コロナウイルスで打撃を受けた企業が保有データを洗い直し、事業の立て直しに役立てる動きが活発になってきた。先行するのは欧米大手だ。中には「ダークデータ」と呼ばれる死蔵情報も多く、企業は使えるデータの選別が急務となっている。日本企業も情報資産から価値を生み出す「ROD(Return On Data)」の発想が重要課題に浮上してきた。
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データ資源は21世紀の「新たな石油」といわれる。企業や国の競争力を高め、世界の経済成長の原動力となる。一方、膨大なデータを独占するIT(情報技術)企業への富と力の集中や、人工知能(AI)のデータ分析が人の行動を支配するリスクなど人類が初めて直面する問題も生んだ。
連載企画「データの世紀」とネット社会を巡る一連の調査報道は、大きな可能性と課題をともにはらむデータエコノミーの最前線を追いかけている。
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