独メルセデス・ベンツ、中国の車載電池中堅に3%出資

アジアBiz
2020/7/3 17:05
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【北京=多部田俊輔】独ダイムラーの高級車事業会社メルセデス・ベンツは3日、中国の中堅車載電池メーカー、孚能科技(ファラシス・エナジー)に約3%出資し、戦略提携すると発表した。中国メディアによると、出資額は約9億元(約140億円)。電気自動車(EV)向けの電池を確保するのが狙いだ。

メルセデス・ベンツはEVなどの販売を伸ばすためにファラシスと提携した(ダイムラーのサイトから)

両社はEVやプラグインハイブリッド車(PHV)などに搭載する電池を共同で開発する。ファラシスがEVなどの開発に早い段階から参画することで、走行時間を左右するエネルギー密度の向上や充電時間の短縮、コスト競争力の引き上げなどにつなげる。

メルセデス・ベンツは戦略提携で電池の安定的な供給元を確保する。2030年までに、販売する乗用車の半分以上をEVやPHVにすると表明済みだ。ファラシスの中国の工場だけでなく、ドイツ東部に建設する工場からも供給を受ける。

ファラシスは09年の設立。車載電池に特化し、江蘇省と江西省に生産拠点を持っている。上海証券取引所の新興ハイテク企業向け市場「科創板」に近く、上場する計画で、企業価値は300億元との見方も出ている。

政府の後押しで、中国のEVやPHVの販売台数は世界最大となった。独自動車大手は中国でのEVやPHVの開発や販売に注力する。独フォルクスワーゲン(VW)は5月下旬、中国車載電池大手の国軒高科に26%出資し、筆頭株主になると発表した。独BMWは中国の車載電池最大手、寧徳時代新能源科技(CATL)から電池を調達することで合意している。

日本勢でもトヨタ自動車がCATLや比亜迪(BYD)と連携している。

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