大津の自動運転バスにスマホ決済 12日から3度目実験

2020/7/3 17:30
保存
共有
印刷
その他

NFCタグにスマホをかざして乗車券を買う

NFCタグにスマホをかざして乗車券を買う

大津市や京阪バス(京都市)は3日、同市中心部で3度目となる自動運転バスの実証実験を12日から始めることを決めた。初めて料金を徴収して需要を探る。スマートフォン決済を導入し飲食店などのクーポンを配布する。ただ新型コロナウイルス感染拡大の影響で、営業運行への移行は目標の2020年度中から遅れる可能性も出てきた。

技術検証のポイントのひとつはNFC(近距離無線通信規格)のキャッシュレス決済がスムーズに機能するかどうかだ。利用者は車内の数カ所や停留所に貼り付けたNFCタグにスマホをかざして乗車券を購入する。アプリのダウンロードなどの手順は不要になる。

電子決済サービスの「アップルペイ」や「グーグルペイ」などが使える。スマホで購入した乗車券に割引クーポンを配布して、沿線飲食店などの利用を促すといった新たな仕組みも導入する。

スタートアップのアクアビットスパイラルズ(東京・港)や日本ユニシスが技術協力する。タグは電源が不要なため、システム全体の導入費用は100万円程度に抑えられる。運賃は現金でも支払える。

ルート上にある信号機8カ所と踏切1カ所との連携も検証する。信号機の灯色情報や残り秒数、遮断機の情報を車載器が受け取って安全性を高める。オムロンソーシアルソリューションズ(東京・港)が協力する。全地球測位システム(GPS)の電波を受信しにくい場所には、磁気マーカーを埋設して誘導する。

コロナの影響で実験は予定より2カ月遅れの実施となる。京阪バスの鈴木一也社長は日本経済新聞の取材に「外出自粛の影響で乗客が減少し、バス事業は厳しい局面が続く」と話し、車両購入などの投資を伴う自動運転バスの営業運行は慎重に判断する考えを示した。

運行ルートはJR大津駅と琵琶湖岸の琵琶湖ホテルやびわ湖大津プリンスホテルを結ぶ4キロ。8カ所の停留所を設ける。9月27日まで毎日10往復する。運賃は大人210円、小児110円とする。経済産業省が貸与する中型バス(着座28人)を使う。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]