大阪フィル、コロナ前の大編成復活で臨む定期演奏会

文化往来
2020/7/9 2:00
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大フィルの定演会場となるフェスティバルホールは日本有数の大舞台を持つ(撮影:飯島 隆)

大フィルの定演会場となるフェスティバルホールは日本有数の大舞台を持つ(撮影:飯島 隆)

大阪フィルハーモニー交響楽団は22~23日の定期演奏会に新型コロナウイルス拡大前と同水準の大規模編成で臨む。各オーケストラは舞台上でもソーシャルディスタンス(社会的距離)を確保するため、軒並み小規模編成での演奏にとどめているのが現状。各オケが限られたレパートリーしか演奏できずにいるなか、大フィルは一足先に元の規模に戻す。

演奏するのはブルックナーの交響曲6番とモーツァルトの交響曲35番。このうちブルックナーは、第一バイオリンが16人必要な16型という編成で、演奏には全部で80人が舞台に立つ必要がある。

会場となるフェスティバルホール(大阪市)は間口30メートル、奥行き24.3メートルと日本有数の大舞台を持つため、演奏者間の距離を1.5~2メートル空けても80人が演奏することが可能と判断し、開催に踏み切る。当初、指揮はユベール・スダーンを予定していたが、新型コロナに伴う入国制限のため来日が難しく、代わりに飯守泰次郎が振る。

感染対策として、弦楽器は1.5メートル、管楽器は2メートルの距離を空けるほか、ホールの入場者数を最大1250人と、最大収容人数(2700人)の半分以下に制限することなどを検討する。同楽団の福山修演奏事業部長は「コロナ拡大後のこの規模の編成での演奏は世界で一番早いのでは」と話す。

ブルックナーは大フィルの母体となる旧関西交響楽団を結成した指揮者の故・朝比奈隆が得意とした。「楽団にとっても大事な曲。大編成の演奏を強みとする大フィルとして来場者の期待に応えたい」(福山部長)

大フィルは9月25~26日の定期演奏会で、沼尻竜典指揮でマーラーの交響曲「大地の歌」の演奏を予定する。総勢100人の演奏者と独唱者が必要で、今回の定演以上の大編成が求められる。「情勢を見ながら判断するが、曲目は極力変えない方向で調整する」(同)という。

(山本紗世)

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