5月の米輸出、10年9カ月ぶり低水準 新型コロナで停滞

貿易摩擦
2020/7/2 23:53
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【ワシントン=鳳山太成】米商務省が2日発表した5月の貿易統計(通関ベース、季節調整済み)によると、モノの輸出は900億6900万ドル(約9兆7千億円)と前月に比べて5.8%減った。新型コロナウイルスの影響で2009年8月以来、10年9カ月ぶりの低水準となった。

中国が対米輸入を大幅に増やす「第1段階の合意」の実現は不透明だ(1月にホワイトハウスで開いた署名式)=ロイター

自動車関連の輸出が1992年1月以来の水準まで下がったほか、エネルギー輸出も低迷したことが響いた。コロナで需要が冷え込む欧州各国やメキシコへの輸出が大きく落ち込んだ。下落幅は過去最大となった4月に比べると縮小したものの、今後も米経済回復の重荷となりそうだ。

一方、コロナからの経済持ち直しで先行した中国への輸出は7.9%増えた。貿易交渉を巡る「第1段階の合意」に基づき、中国は米国産品の購入を増やす約束だが、1~5月で前年同期実績を5.1%下回る。20年通期で8割増やす目標には依然としてほど遠く、トランプ政権は中国に圧力を強める構えだ。

米国全体の貿易赤字は6.4%増えて753億ドルと、18年12月以来の水準に拡大した。輸入も1653億ドルと0.6%減ったが、輸出の落ち込み幅が大きかった。

日本との貿易赤字は輸入が滞ったため32億ドルと09年5月以来の水準に縮小した。

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